データを探していたら、思ったより時間がかかり、更新が遅れました…。すみません。
今回はプレリュード完結編です!
電車から降りる二人。しかしそこは元の世界ではなく、暗い空間に扉が一つあるだけだった。「僕の元いた世界じゃないんだけど?」と、アレンが言うと「何かと何かを繋ぐ、それが扉。扉の外が君の元いた世界なんだよ」とルシルが言う。「そうか、じゃあ行こう」アレンは一歩踏み出したが、ルシルは動かなかった。
「…?ルシル?」
「僕はこの世界で生きている。君はむこうの世界で生きている。君とは生きてる世界が違うから、僕は一緒に行けない。ここでお別れだよ」
握手を交わすとアレンは扉を開ける。
扉を抜け、元の世界に帰って来たアレン。
「おかえり」と青年が言う。
「曲を聞いてくれてありがとう」青年はそう言うと帽子をとり、アレンの頭にのせる。初めて見た青年の顔はルシルと同じ真紅の瞳だった。青年は帽子をアレンにあずけたまま立ち去ってしまう。
後々気付いたことだが、青年の帽子の内側には銀色の糸で「ルシル」という名前が刺繍されていた。
*
終わりです。一番人気のキャラクターはルシル兎バージョンです。老若男女にうけました。製作中にPCがよく機嫌を損ねてデータ消してしまったので、PCの前で何度も奇声をあげた苦い思い出がありますね(苦笑)。進行状況は悪くなかったのですが、自分でも何で絵本なのに長い話になったんだろう…と自問自答もしました。あと紙の値段が思ったより嵩みましたね…。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。コメント、ブックマ、感想、☆いただけてとても嬉しいです^^皆様本当にありがとうございます!